ブログ担当 デザイナー吉原
近ごろのヘビロテ盤- 番外編01 –
こんにちは。
音楽大好きデザイナーの吉原です。
今回はヘビロテ盤の紹介ではなく、日頃ヘビロテ盤をディグるために使っているヘッドフォンを新調したので簡単に紹介したいと思います。
僕は学生時代からドイツのオーディオメーカーSennheiserのヘッドフォンを使っているのですが、この度今年の8月に発売された新作ワイヤレスヘッドフォン『Momentum 4 Wireless』を購入しました。
発売直後は前作『Momentum 3』の方の音質が良かっただとか、デザインの個性が無くなって安っぽくなっただとかネガティブな意見が目立っていただけにちょっと不安だったのですが、実際数日使ってみてどうだったのか素人目線ながら述べていきたいと思います。
2年超連れ添った愛機『MOMENTUM 3 Wireless』
こちらがこれまでの愛機『Momentum 3 Wireless』(以後M3)です。
Sennheiserらしい解像感の高い音と、エキサイティングな効きすぎなくらいの低音が魅力です。
新作が出た今も依然として人気は高く2年超使いましたがメルカリで25,000円で売れました。
※在りし日の写真がなかったので画像は公式サイトから拝借
新しくお迎えした愛機『MOMENTUM 4 Wireless』
こちらが今回お迎えした『MOMENTUM 4 Wireless』(以後M4)です。
デザインがガラッと変わりメカメカしくちょっぴりレトロだった前作とは打って変わってシンプルで都会的な見た目となりました。
ハウジングの材質がプラスチッキーで安っぽいと不評でしたが実際触ってみても特にチープさは感じませんでしたね。
むしろチープさはSennheiserの個性だと思っているので、お、やるじゃんと思ったくらいです。
僕が最初に手にしたSennheiserはHD650という有線の傑作ヘッドフォンだったのですが、
開封してあまりの安っぽさにパチモンをつかまされたと思ったほどです。
なのでSennheiserのチープさには耐性がついています。
それでは前作からいかに進化したか述べていきます!
前作を凌駕する圧倒的な解像感
まず一聴して気づくのが音の解像感が桁違いに高まったこと。
音の解像感というのは楽器や声などのそれぞれのパートの音の分離感を指します。
一般的に解像感が低いとぼんやりしていて疲れにくい音質、解像感が高いとエッジーで疲れやすい音質と言われています。
M4はM3と比べて2段階くらい解像感が高まっています。
自分の前方180度にぐるりと楽器が並べられていて中心にボーカルがいてどの位置のどのパートが音を出しているかがはっきりわかるほどです。
これは本当に聴いていて楽しいです。
何度も聞いた聞き慣れた音源でもこんな音や残響があったのか!と新たな発見があります。
それと前作と比べて中〜高音域が強くなり女性ボーカルが引き立つようになりました。
あいみょんの『風とリボン』とか聞くと鳥肌立ちます。
恐ろしく持つバッテリー
M3の大きなネガポイントがバッテリー持続時間が17時間ということでした。
これは競合製品と比べてもかなり短く、バッテリーが持たないと言われているAir Pods Maxでも20時間は持ちます。
不便に感じることはなかったのですが思い返してみると毎週末くらいの頻度で充電していたような気がします。
それがなんとM4は脅威の60時間です。
持ちすぎてまだ1回も充電していません。
バッテリー持ち劣等生がいきなりほとんどの競合製品の抜き去るほどのロングバッテリーを実装してきました。
それでいて本体は軽量化しています。
おそらくバッテリー容量は大きくなっていると思うのですが、前作までのトレードマークだった金属のアームを排したことが軽量化に一役かっているのかもしれません。
好評だったデザインを捨ててユーティリティに全振りしたのは個人的には英断だったと思います。すばらしい。
インジケータも5段階表示になってわかりやすくなりました。
永遠に聴いていられるつけ心地
これもM3から大きく進化した点です。
重さこそほぼ同じですが、ヘッドバンド部の形状が大きく変わっています。
自分の頭の形もあると思うのですが、前作は頭にフィットしているというより乗せてるような装着感で頭頂部の一点に圧力がかかっている感じであまり長時間聴いていることはできませんでした。
それと金属製のアームもあるため重心が上のほうになり、すこし下を見るとずり落ちてX-Menのサイクロプスみたいになることがよくありました。
それがM4ではしっかりと改善されていて痛くならないし頭をすこし激しく動かしてもずれてきません。
側圧はM3より少し強くなったかなと思いますが、一点でなく全体でホールドしてくれる感じがあるため全く気になりません。
名機爆誕
いかがだったでしょうか?
絶賛のレビューとなってしまいましたがもちろん全てにおいて競合製品より秀でているわけではありません。
ノイキャン性能とマイク音質は正直普通かなと思いました。
あとSennheiserアプリもあいかわらずイマイチです。
こういった部分の性能はSONYのWH-1000XM5の方が高いですね。
今年最後の高い買い物でしたが個人的には価格に見合う体験は得られると思います。
名機爆誕!超オススメです!