ブログ担当 デザイナー吉原
近ごろのヘビロテ盤- vol.11-
『I Love You Jennifer B』Jockstrap
こんにちは。
音楽大好きデザイナーの吉原です。
『近ごろのヘビロテ盤』第11回目はJockstrapの『I Love You Jennifer B』です。
ロンドンを拠点とするオルタナティブ・ポップ・デュオのデビューアルバムなのですが、ボーカルのGeorgia Ellery氏はなんとあのBlack Country, New Road(以後BCNR)のバイオリン担当なのです。
世界的にも今年度ベストと名高いあの名盤『Ants From Up There』(近ごろのヘビロテ盤- vol.01-)のリリース半年後にリリースされた本作ですが、こちらもとんでもなくクオリティが高いです。
いかにBNCRにバケモノ級の才能が集まっているかということを再認識させられた一枚です。
芸術的な汚しによる極上のポップネス
BNCRの一員だとか、バイオリン弾けて歌が上手いとか、ルックスが可愛いとかでなにかと持て囃されるのはGeorgia Ellery氏なのですが、Taylor Skye氏のアレンジこそJockstrapのアイデンティティだと思います。
Georgia Ellery氏の時に神々しさも感じる透き通った歌声といいメロディだったりストリングスだったりはオペラのようないわゆるハイアートを想起させるのですが、そこにノイズやコミカルなSE、時には自身の声を使った芸術的な汚しによって着彩して極上のポップチューンに落としているところが見事です。
なんとなくスプレーなどを使って壁にデザインされた自身の名前を描くグラフィティを連想してしまいますね。
そういえばジャケットの文字もグラフィティっぽいような。
ヘビロテ盤のヘビロテ曲“Jennifer B”
どの曲にしようか非常に迷いましたがアルバムのほぼ表題曲でM2のJockstrapの音楽性を端的に表現しているコレにしました。
ノイズ、コミカルなSE、クリーンなボーカル、ストリングス…こんなに要素が多いのにごちゃごちゃしていなくて洗練されているのはすごいです。
ローファイでファニーな感じも超ツボです。
Isaac Wood氏なきBNCRの今後には期待と不安がありますが、これだけすごい才能がメンバーにいるならこの不安も杞憂かもしれませんね。
どちらも今後が非常に楽しみです。
それではまた次回!