印刷でも金
「最高で金 最低でも金」
ただいまパラリンピックTOKYO2020が開催中です。
オリンピック・パラリンピックの開催については、いろんな異論が百出でしたが、
開催された今は、これを踏まえてどんなレガシーを残すのかが、きっと問われていきますね。
ただ、競技者の方たちにとっては開催されてよかった。間違いなく。
さて、見出しの言葉は柔道家のヤワラちゃんこと、谷亮子さんの名言です。
2000年の流行語大賞の特別賞にも選ばれました。
谷さんは他にも、「田村で金、谷で金、ママになっても金」など、
金メダルの話題にははずせない偉大な人です。
今や以前ほど悲壮感など無く、競技自体を楽しんで参加するアスリートも多いようには思いますが、
でも皆さん頂点を目指して競技するわけですから、やはり金メダルにまつわるドラマや名言は生まれますよね。
皆さんは、どんな勝負やアスリートが心に残ったでしょうか?
他人の大切なメダルを噛んで話題になる人は論外ですがw
印刷でも金
そんなタイミングが影響しているのか、金の印刷の相談が重なったので、
印刷での金の表現方法をご紹介します。
主な表現方法は下記の4つです。
【1】カラー印刷での疑似的な金
【2】金のインクでの印刷(オフセット)
【3】箔押し
【4】金素材を使う(主にシール)
【1】カラー印刷での疑似的な金
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デザイン表現で、イメージとしての金を表現する方法です。
サンプルのように、金をイメージするモチーフを使ったり、
グラデーションで光沢があるような表現が出来ます。
【メリット】
・通常のカラー印刷になりますので、安価でデザインの自由度が高い
【デメリット】
・金属の光沢感は再現出来ない
【2】金のインクでの印刷(オフセット)
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印刷のインクで、金や銀の特色インクを使って印刷する場合です。
使用するインクは、DIC 619(赤金)・620(青金)・621(銀)になります。
サンプルは、黒い紙に「銀」の文字を印刷しています。
時間がたっているせいもあるようですが、あまり金属感は出ていないですね。
【メリット】
・主に、印刷で金文字、銀文字を使用したい時に、後述する「箔押し」より安価で手軽
【デメリット】
・下地の用紙や、経年劣化によって、金属の光沢感が十分には表現されない
・オフセット印刷のみ
【3】箔押し
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上製本(ハードカバー)の表紙でよく使われます。
金や銀の箔(薄いフィルム)を圧力を加えて圧着させます。
サンプルは、布クロスのハードカバーに金箔押しをしたものです。
文字部分が箔とともにエンボス加工されますので、立体感があり高級な仕上がりになります。
金属の光沢感もバッチリです。
最近では、金や銀だけでなく、レインボーカラーの色などもあり箔の種類は豊富です。
また、加圧ではなく熱で転写する仕様もあり、そのほうが安価に仕上ります。
【メリット】
・金属の光沢感や高級感の再現に最適
【デメリット】
・箔押し用の型を作らなければならないので、文字やロゴなど、ある程度使用範囲が限られる
・コスト的には、型代と加工代が必要になるので、安価ではない
【4】金素材を使う(主にシール)
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ベースの素材自体に金や銀の素材を使う方法です。
紙でもありますが、シール素材のほうが一般的によく使われます。
シール素材としては、紙ベースのホイル系とフィルムベースのPET系があります。
サンプルは、ホイル系の艶あり(金ツヤ・銀ツヤ)と艶なし(銀ケシ)になります。
ホイル系・PET系ともに、金属の光沢感があり、用途によって素材を選びます。
金や銀以外にも、ホログラムの素材など、シールの素材は多種多様です。
以上、金や銀の印刷をするにも、いろいろな素材や表現があります。
「印刷でも金」ご相談ください。
コンシェルジュ高谷でした。